僕の職場の近くに、お弁当屋さんがある。
お昼休みに外に出るときチラ見するが、いつもお客さんはまばらだ。
450円で、お味噌汁付き。安い。
でも、この450円弁当、
12時20分からは、なんと50円引きで400円になると、同僚から聞いた。
「じゃあ12時20分に行けばお得やん!」などと安易に考えた僕は、
12時にお昼休みに入ってからの20分、テキトーに時間を潰し、
400円にディスカウントされた弁当を買いに出かけたのだ。
お弁当屋さんに到着。
「さぁ、これで50円トクするゾ〜☆」
ウッキウキでお弁当屋さんを訪れた僕を待っていたのは、
僕と同じく、12時20分以降を狙ったケチな人々の『長蛇の列』であった!
「マジか!せっかく20分も待ったのに、また並ぶんかい!」
「12時10分頃にお弁当屋さんの前を見たときは、誰も買ってなかったのに!」
「みんな考えることは一緒なんだなぁ。」
そこで、ふと気がついた。
「あれ、俺…
たった50円のために、貴重な昼休みを20分も使って、さらに列に並んでるの?」
50円のために20分待った僕の時給は、150円
自分の時給がいくらか、考えたことある?
年収500万円の人は、だいたい時給2,500円くらい。
(500万円÷245日÷8時間=2,551円、残業なし前提)
お昼休み、50円のために20分待った僕の時給は、150円ってことになる。
時給150円。
なんとまぁ、やっすい人生だろうか。悲しくなる。
この時給換算は、こじつけだろうか?
でも、僕は50円の値引き弁当を買うために、20分待つという選択をした。
つまり、50円には20分費やす価値があると判断したワケだ。
大して旨くもない弁当に、20分を費やす。その結果、長蛇の列に並ばされて、もう5分待たされる。
なんだこれ。馬鹿馬鹿しすぎる。
僕はたった50円のために、貴重な人生の20分を、無駄にしてしまった。
タイムイズマネー。時は金なり。
お金は稼ぐこともできるし、借りることもできる。
極端な話、お金は増やせる。
けど、時間はどうだろうか?
テレビゲームのように、アイテムを取ったら時間が増えることはないし、誰かの時間を借りることもできない。
流れた時間は、二度と戻ってこない。
『時間をお金で買う』ということ
それ以来僕は、『時間をお金で買う』ということについて考えるようになった。
例えば、たまごが1パック10円20円安いから、スーパーをはしごするという事務のおばちゃん。
10円20円のために時間をスーパーをはしごする手間をかけるのは、「お金を時間で買う」行為だ。
50円弁当を求めた、ある日の僕と同じだ。
そもそもスーパーは、ワンストップで買い物できるのがメリット。
お店を何件も回る時間を節約できる。
スーパーで買い物するなら、一軒で済ませるべきだ。
一見高いだけのように思えるコンビニだって、
使い方によっては「時間をお金で買える」便利なお店。
確かにコンビニは高い。けど、必要なものを24時間買うことができる。
もし、夜中に小腹が空いてしまったら?
コンビニより安いからと、スーパーが開店するまで時間を過ごすのだろうか?
それなら、多少値段が高くてもコンビニで買う。スーパーの開店を待つ時間を、お金で買うわけだ。
まとめ
時間は誰にとっても平等で、有限だ。永遠じゃない。
だから、「ちょっと安いから」などといった理由で、時間を無駄にしないように、ここに自戒したい。
目先のお金を少し失うとしても、時間を買えれば安いもんさ。
あなたは、「時間をお金で」買えてる?
かつての僕のように、「時給150円」になっていないかい?