環境が変われば、あなたの評価もよくなる。

僕は一時期、不動産屋で働いていたことがある。

不動産屋と聞くと、ゴリゴリの体育会系で

仕事メチャクチャキツそうなイメージあると思う。

マジでその通り。

キツすぎて半年で辞めてしまった。

 

そんな環境から逃げ出した僕が、

辛いことから逃げ出していいって事を伝えようと思う。

 

 

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夢を見て飛び込んだ、新天地

 

まだコートが手放せない、寒さの続く春先。

僕は新しい職場のビルの前に立っていた。

僕にとって、2回目の転職だった。

選んだのは、全く未経験の、不動産営業。

 

世間のイメージの通り、仕事も厳しいものだろう。でも、歩合給という魅力もある。

自分の頑張りが、結果として見えるんだ!

なんてやりがいのある仕事だろう!

バリバリ結果を出して、金稼いでやる!

 

僕は期待に胸を躍らせながら、でもちょっと緊張しながら、

事務所の扉を開けた。

 

 

過酷すぎる現実。怒鳴られる日々

 

僕を待っていたのは、想像をはるかに超えた過酷な仕事だった。

仕事がキツすぎる・・・!

仕事の量も当然多いが、

何よりキツイのは僕に対する上司の”アタリ”だった。

 

「〇〇さん、あの件なんですけど・・・」

「テメェ・・・空気読めよ!今忙しいんだよ!

『今お時間よろしいですか?』とか聞けねーのかよ!」

 

「〇〇さん、今少しお時間よろしいでしょうか?」

「そんなこと、いちいち聞かねーで早く用件言えよ!」

 

「〇〇さん、今のよくわからないので教えて頂きたいのですが・・・」

「あぁ?てめぇはあれか!?やっぱ最近の若者だから

一から十まで丁寧に教えねえとわかんねぇのかぁ!?あ!?」

「だからよ、すいませんじゃねーんだよ!どう思うんだって聞いてんだよ!」

聞かれたことにだけ答えろよ!テメェの都合で喋ってんじゃねーよ!」

 

投げられる言葉が厳しすぎる・・・

何を言っても、ほとんど怒られた。

お客さんに普通のメールを送っただけでも、上司からの「指導」が入る。

完全にパワハラだ。想像以上だ。

今まで平凡な人生を送ってきた僕には、経験したことのない厳しさだった。

 

僕に自由はなかった。

 

僕のメンタルは、日々削られていった。

ゆっくりと、限界が近づいていたんだ。

 

今思うと、上司の言ってる内容は至極真っ当なことばかりだと思う。

不動産という、一生に一度あるかないかの高額な買い物だ。

年収で数百万円の人たちが、借金をして何千万円のものを買う。

そして一生をかけて、その借金を返していく。

借金を、一生背負う。

そりゃお客さんは真剣すぎるくらい真剣だ。

対する僕たちが、甘ったれた仕事をするわけにはいかない。

プロとして、知識があるのは当たり前だ。

お客さんの不安を取り除いてあげる。

親身になって相談に乗る。

お客さんにとってベストな選択だと思ったらら、そっと背中を押してあげる。

 

分からないことを取り繕ったり、隠したりしようとすることに、お客さんは敏感だ。

すぐに気づかれてしまう。

結果、信頼されない。競合他社へと流れていく。お客さんから見放されてしまうってわけだ。

 

そりゃ、厳しく育てられて当然だ。

下手すりゃ、お客さんが納得なんてしていないもののために、

数千万円の借金を背負わせることになってしまうんだ。

 

僕にはその覚悟はなかった。

金を稼ぎたい。成果を出したい。自分のことばかり考えていた。

何より、上司の厳しい態度に、耐えられなかった。

 

たしかに僕が一緒に働いていたトップクラスの営業マンは、

みんなお客さんのことを、本気で考えていた。

トップ営業ウーマンの一人は、こう言っていた。

「お客さんの事を、自分の家族だと思って、接するんだよ」

彼女の仕事ぶりに、一切の私利私欲はなかったように思える。

その分、お客さんからいただいたお給料は、私利私欲のために全力で使っていたけど。

 

辛い職場から逃げてもいい

たしかに、僕よりもっともっと厳しい上司の下で我慢しながら働いている人は、世の中に大勢いると思う。

その人の能力とか、ストレス耐性がメチャクチャ高いのかもしれない。

あるいは、過酷な環境で働きすぎて、感覚が麻痺してしまったのかもしれない。

過酷な環境が当たり前になりすぎて、

慣れてしまって、何にも感じなくなるのかもしれない。

でも、耐えることって、辛くないか?

そこまでして、結果や出世や金を追い求めて、幸せなんだろうか?

 

僕は半年間、毎日歯を食いしばって耐えた。

仕事中、ほとんど毎日トイレの個室で泣いていた。

自分が惨めに思えたし、家に帰って毎日のように悩んだし、

父親に電話をしながら、泣いてしまったこともあった。

もう限界だった。

 

結果、僕は逃げ出した。

逃げ出したというか、普通に転職したわけだけど。

 

辛すぎる職場で学んだこと

 

不動産屋でボロボロになりながら働いて、僕は一つ気付いたことがある。

それは、

『どんな厳しい環境でも、そこに適応出来る人間がいる』

ってことだ。

毎日怒鳴られ、ボロクソに自分を否定されても、

お客さんのことを一番に考えて、

アホみたいに働き続けられる超人のようなヤツがいる。

 

そういうある意味特殊な仕事は

彼らのようなスーパーマンに任せるべきだと、僕は思う。

適材適所だ。

僕みたいな凡人には、耐える覚悟もガッツもなかったんだから。

 

だから僕は、僕なりのやり方で、誰かの役に立てばいいと思った。

僕に出来ることをやろうと思った。

僕に出来る仕事なんて、

不動産営業としてバリバリ結果を残す超人たちと比べたら

鼻で笑われるレベルの仕事かもしれない。

 

転職して、認められる。充実した日々

どういうわけか、転職先の会社で僕はすごく重宝されている。

話のわかる奴だとか、

人付き合いがうまいとか、

あまつさえ優秀だとまで言われている。

いやいや、買い被りすぎだよ。

前の職場じゃ、『空気読めなくて』『使えない』『カタブツ』扱いだったのにね。

 

多分僕は、不動産営業には向いてなかったんだと思う。

世の中には、厳しい職場でも成果を上げられる超人もいるし、

僕みたいに逃げ出してしまう凡人もいる。

 

それでも、僕は新しい職場で、充実した日々を送っている。

人に褒められる、認められることは、マズローが説いた人間の最高位の欲求だ。

自分が仕事で人に認めてもらえるかどうかなんて、置かれた場所でいくらでも変わる。よくなる。

 

あなたにも、もっと輝ける場所がきっとある。

凡人の僕だって、見つけられたんだ。

あなただって、きっと大丈夫だ。

”逃げるが勝ち”さ。

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